この地層が、東丹沢の宮ヶ瀬ダムの谷底に現れている落合礫岩層である。
次いで、およそ一〇〇万~七〇万年前に、
伊豆半島の地塊が、やはり同じように
フィリピン海プレートの移動にともなって丹沢山地の南側に衝突した。
伊豆半島の地塊の衝突によって、丹沢は隆起し、侵食作用を受けた。
そのため地下深部にあったはずのトーナル岩(石英閃緑岩)が地表に露出した。
現在、西丹沢の箒沢の付近を中心に現れているゴマシオ状の臼い岩石がトーナル岩である。
衝突され、隆起した丹沢山地から、
たくさんの礫がその南側の海に供給され、再び礫岩層が形成された。
やがて陸上に押し上げられたこの礫岩層が、
山北町から南足柄市にかけて分布している足柄層群である。
これら落合礫岩層と足柄層群の礫岩層は、
丹沢山地や伊豆半島の衝突の証拠なのである。